F:日本の市場で大人気のミニバンが出ても、1番売れるビーエムはセダンの3シリーズですか。これからもそうですか。

:そうですね。3シリーズにはツーリングというステーションワゴンのタイプもありますが、やはり1番売れるのは普通のセダンです。日本で売れるBMWの4台に1台は3のセダンです。

F:なるほど。ではワールドワイドではどうでしょう。やはりセダンが強いですか?

:これは国によって異なります。ヨーロッパだと3シリーズはやっぱりステーションワゴンのツーリングが人気です。ただ、これがアメリカに行くとツーリングではなくて、人気なのは何と言ってもSUVです。

F:ひゃー。それはビックリ。昔のアメリカ人はステーションワゴンが大好きだったのに。

:今は違いますね。例えば5シリーズはアメリカではツーリングの販売はしていません。ハッチバックのGT(グランツーリスモ)は設定がありますが、ステーションワゴンの市場は、すべてSUVに取って代わられているというのが我々の理解です。

F:なるほど。国によってクルマの好みはかくも変わる。ワールドワイドの話が出たので思い出しました。BMWは今年もプレミアムセグメントで世界一になりました。しかもこれは11年連続であると。

:お陰さまで。はい。

BMWの豊富なバリエーション、「壮観である」

「BMWの品揃えは、恐らく輸入車ナンバーワンだと思います」
「BMWの品揃えは、恐らく輸入車ナンバーワンだと思います」

F:ところがこの比率が日本には反映されていない。日本ではベンツがプレミアムセグメントどころか、輸入車全体でも1位になっています。これはどうしてでしょう。

:日本でもBMWがプレミアムブランド(メルセデス・ベンツ、BMW、アウディ)で1位になっていた時期もあるんです。2009年から3年連続で。ただこういう数字は商品の展開やライフサイクルなどが複雑に絡みあった上で出てきますので、一概にこれ、と言った理由はありません。

ここで星川さんはBMWのカタログを取り出した。
大変な数の車種が並んでいる。壮観である。

F:しかしずいぶんたくさんのクルマがありますね。もしかしたらBMWの品揃えは、輸入車ナンバーワンじゃないですか?

:はい。恐らくそうなると思います。1、2、3、4、5…とシリーズもたくさんありますし、ガソリンはもちろん、ディーゼル、あとは電気自動車もプラグインハイブリッドもありますし、それぞれのクルマにエンジンの種類やトランスミッションの種類もある。

 例えば3シリーズは、ガソリンがあってディーゼルがあって今年早々にはプラグインも出ます。このようにドライブトレインもたくさんあるので。さらにガソリンにも排気量の違いがあってATとMTがあって。おそらく日本で展開している輸入車ブランドの中ではナンバーワンではないかと。いま国産車は日本での車種展開を絞っているじゃないですか、昔に比べたら。そうなるとモデル数では国産メーカーを入れてもかなり多い方だと思います。

F:まさか。ここは日本ですよ。さすがにそれはないでしょう。

ADフジノ:いやいやフェルさん。いまのBMWって意外と車種数が多いんですよ。例えばクラウンアスリートの場合だと、エンジンはガソリンの4気筒と2種類の6気筒。あとハイブリッドの4つしかない。ボディはクーペもないしステーションワゴンもない。

 グレードの細かいのを言い出したらキリがないけれども、エンジンとミッションとボディタイプのバリエーションで見たら、BMWの3シリーズのほうが多いってことになる。(のちに日本で販売されているBMWのモデル数をドライブトレイン別(エンジン/トランスミッション/2WD or 4WD)でカウントしたところ87モデルにもなった)。

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