高度は300m……やっぱり高い!

 空挺部隊の職務は非常にキケンである。だから他の部隊の隊員と比べると、ざっくり3割ほど給料が高いといわれる。また、彼らには1降下ごとに「落下傘降下作業手当」と呼ばれる特別手当が支給され、これは階級ごとに金額が異なる。

 具体的には、陸士クラスで3400円。陸曹クラスで4100円である。これが陸佐クラスになると6300円になる。また、「検査のための降下」、所謂テスト下降を専門に行う「空挺基地整備員」は、それぞれこの金額の倍の手当を受け取る。命知らずの空挺団員は、また高給取りでもあるのだ。

 さて、いよいよ降下訓練の始まりである。

チヌーク後部のハッチが開けられ、いよいよ降下である。スタティクラインに各員のフックが掛けられている。
チヌーク後部のハッチが開けられ、いよいよ降下である。スタティクラインに各員のフックが掛けられている。

 上の写真の右上部に赤ランプが点灯しているのがお分かり頂けるだろうか。このランプが青に変わると降下OKのサインである。

ランプが青に変わった。機内の雰囲気がピンと張り詰める。「コース良し!用意!用意!用意!降下!降下!降下!」。
ランプが青に変わった。機内の雰囲気がピンと張り詰める。「コース良し!用意!用意!用意!降下!降下!降下!」。

 高度は約300メートル。東京タワーのてっぺんから飛び降りる感覚である。山崎閣下は「100メートルを超えると高さはあまり感じなくなる」と仰ったが、やはり高い……。

 連続して飛び出すので、同乗した隊員の降下は息をつく間も無く、殆ど一瞬で終わってしまった。

降下が無事に終了し、演習場上空を旋回しながら着陸する。大勢の観客が押し寄せているのが見える。
降下が無事に終了し、演習場上空を旋回しながら着陸する。大勢の観客が押し寄せているのが見える。

 当日は軍オタ関係の方が良い場所を確保しようと開門前から大勢並んでいたそうだ。全身を戦闘服で固めた軍事コスプレイヤーの方も少なくないのだとか。報道席にいたプロのカメラマンの方と話したら、「あの人達はプロ並みの長玉(長尺レンズ)を持ってますからねー」と。

無事に帰還。お疲れ様でした。(photo by:嘉納愛夏)
無事に帰還。お疲れ様でした。(photo by:嘉納愛夏)

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