「セレナ?ケッ!」とか思いませんでしたか
F:おー!キャシュカイを!ワールドワイドじゃないですか。そもそもセレナとは出る数が違う。ヨーロッパがメインのクルマだから、走りについての要求も、とても厳しいでしょう。
磯:厳しいですが面白いですよ。セレナとはまた要求がぜんぜん違いますからね。
F:アウトバーンをハイスピードでバンバン走らなくちゃいけないし、ボコボコの石畳の道も走らなきゃいけないし……厳しいですよね。
磯:ええ。動性能については、やっぱり欧州はかなり厳しいですね。
F:セレナとは重みが違うというか。
磯:そりゃ走りに関する重みは全然違います。
F:とても失礼な事を伺いますが、走りメインで数も桁違いに出る欧州戦略車をやって来た磯部さんが、それから比べると、コンビニ袋が車内に何個掛けられるとか、ドアが自動で開いてお買い物に便利といったセレナのご担当にアサインされたとき、いまさらこの俺様が女子供相手のクルマの開発なんか出来るかよ、というお気持ちになりませんでしたか。
磯:いや、違う。それは違います。フェルさん。それはエンジニアの気持ちを分かっていない。エンジニアってそうじゃないんです。僕らはそういう発想で仕事をしていないんですよ。
良いところで終わってしまって申し訳無いのですが、ここで時間切れ。
正月休みに時間切れもクソも無いのですが、実はこれからスキーに行くんです。
兄貴分を拾って白馬まで一直線。北海道ばかりが大雪で、本州は空振りが続いていると聞いていますが、雪はちゃんと有るのかなぁ……。
ということで磯部さんインタビューは次号へ続きます。
それではみなさまごきげんよう。本年もどうぞよろしくお願いします!
正月と言えば、クルマのしめ飾り?
あけましておめでとうございます。 編集担当のY田です。
さて、昨年は、自動車業界では様々なニュースが飛び交いました。三菱自動車の不正燃費問題に端を発した同社と日産自動車の資本提携、トヨタ自動車とスズキによる業務提携に向けての交渉開始、マツダのEV(電気自動車)本格参入表明……。
2016年はまた、欧州メーカーがEVシフトを一層鮮明にし、自動運転技術の進歩やライドシェアの拡大も大きな話題になった1年でした。EVには消極的といわれたトヨタもEV開発に特化した社内ベンチャーを立ち上げ、追撃態勢に。今回取り上げている日産のセレナは、「自動運転支援機能」の搭載により、大ヒットになりました。
さて今年は、どんな1年になるのでしょうか?
世界規模の大きなうねりに右往左往することなく、ただただ、邪な思いも含めた極私的な好き嫌いとともにクルマと真摯に向き合い、不躾で子供じみた質問の裏に潜ませた鋭利な爪で隠された真実を抉り取り、取材先の困惑やADフジノ氏、担当編集の呪詛を糧にマゾヒスティックな黒い輝きを増す「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」。今年もご愛読のほど、よろしくお願いいたします。
で、最後に、読者の皆さんに、「どうでもいいワ」とお叱りを受けそうな質問が一つありまして…。
「お正月、クルマにしめ飾つけてる人、身近にいますか?」
以前は、たくさんいましたよね?
やんちゃなお兄さんたちのクルマにも、デカいのが飾られていたりしました。
この正月、ふと思ったんです。
「そういえば、いつの間にか見なくなったなぁ」って。
誰か教えていただけませんか?クルマのしめ飾りがいつの間にか廃れてしまった理由を(もし、以前付けていたのであれば、なんでやめちゃったのかを)。まぁ最近は、玄関にしめ飾りをつるす家もあまり見なくなりましたが…。

また、しめ飾り以外の“絶滅危惧種”があれば、それも教えていただければ。
「シートにTシャツ、ヘッドレストにバンダナ」とか…。
学生時代、友人のクルマが着てました。
もしかして、私が勝手に“絶滅危惧種”と思っているだけで、いまもバリバリの“現役”なのでしょうか?
有料会員限定記事を月3本まで閲覧できるなど、
有料会員の一部サービスを利用できます。
※こちらのページで日経ビジネス電子版の「有料会員」と「登録会員(無料)」の違いも紹介しています。
※有料登録手続きをしない限り、無料で一部サービスを利用し続けられます。
この記事はシリーズ「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。
Powered by リゾーム?