中国は、二重国籍を認めていない。である以上、中国政府が自国の国民を「中国籍を残したまま日本に帰化させ」ることはそもそもできない相談だ。百歩譲って、中国が目障りな隣国を乗っ取る目的で、近い将来、国籍規定を改めたのだとして、でも、いったいどうやって彼らは、数千万人もの自国民を隣国に帰化させるつもりなのだろうか。

 さらにもう百歩譲って、中国当局の切れ者が、天才的な計画を立案して、帰化志願の乗っ取り工作員数千万人を洗脳した上で日本に送り込むことに成功したのだとして、果たして日本の入国管理局は、数千万人の中国人の入国をうっかり容認する役所なのであろうか。

 ついでのついでのおまけにもう百歩譲って、わが国の入管が奇跡的に間抜けで、数千万人の中国人の入国をまんまと認めてしまったのだとして、では、法務局は、数千万に及ぶ帰化申請を認可するのだろうか。

 とても考えられない。
 日本への帰化は、諸外国に比べてもとりわけ厳しいと言われている。  仮に、中国政府が、万難を廃して

1.日本に引き続き5年以上住所を有する
2.20歳以上の
3.素行が善良である
4.生計を営むことができる
5.元の国籍を失うことができる
6.日本での生活に支障のない日本語能力を備えている

 という、わが国の帰化申請の要件をすべて満たした猛烈に優秀で我慢強い数千万人の工作員を海を越えて派遣できたのだとしても、その数千万人は、果たして中国政府の意を受けて日本を乗っ取る仕事に従事するものなのだろうか。むしろ、日本語を自在に話、日本の生活習慣に慣れ親しんだ彼らは、普通の日本人として暮らすことを選んでしまうのではなかろうか。

 バカな記事に引っ張られてバカな話をしてしまった。

 

 ただ、心配なのは、バカな人たちが筋違いな言いがかりをつけているに過ぎないにもかかわらず、その愚かな彼らの陋劣な言いがかりが成功しつつあるように見えることだ。

 もちろん、バカないいがかりをつけている人たちは、自分のバカさを世界に向けて宣伝しているだけの話なのだからして、たいしたことにはならない。放置しておけばよろしい。

 が、残念なことに、民進党の面々が、このバカないいがかりにまんまとひっかかっている。
 これは、本当に残念な展開だ。

 たとえば、代表選で前原誠司氏を応援する旨を表明している原口一博議員は、百田尚樹氏の

《幸せな時、たいていの人がいい人になれる。一部の人はとてもいい人になれる。
しかし、窮地に陥った時に出るのが、その人の本性。》

 というツイートを引用した上で、以下のようなツイートを配信している。

《本当にそうだ。自分のルーツを確かめた。4代前まで辿るのがやっとの家系もあるが全て日本人だ。武の家系の荒々しさ。矜持。二・二六事件、特攻。農業。芸術。土と生きる人達のおとなしさと善良。海軍。キリスト者。自分に流れ込むものを知る。》(こちら

 党の同志である政治家が、その出自と血統をネタに中傷されている時に、自分の出自を持ち出して「矜持」だの何だのと血筋を誇るかのような言葉を並べているカタチだ。

 本人は、このツイートのあと、色々と弁解を並べているが、こういう言い方をしてしまった以上、「自分の日本人の出自」をあえて誇ったと思われても仕方がない。
 あまりにも愚かな対応だ。