逆に、これだけ話して、わかってくれないのであれば、これ以上は、何を言っても無駄だろう。

 私の側が舌を噛み切るわけにはいかないので、そちらが耳を塞ぐなり目を閉じるなりして、私の側から発信される情報を遮断する方向で努力をしてみてほしい。健闘を祈る。

 本題にはいる。

 19日の会見で、首相は、「人づくり改革」を検討する有識者会議「みんなにチャンス!構想会議」を7月に発足させる旨を表明し、あわせて、担当大臣を設置することを明らかにしている(こちら)。

 首相の言う「みんなにチャンス!構想会議」に、どんなメンバーが招集され、人づくり改革担当大臣として誰が指名されるのかはまだわからない。

 「人づくり改革」なるものの内容が、具体的に、どんな細目を整えるのかについても、私は、いまのところ情報を持っていない。

 であるからして、これから述べる内容が、あくまでも「人づくり改革」なり「みんなにチャンス!構想会議」なりというネーミングの字面をとらえた感想以上のものではないことをお断りした上で申し述べるわけなのだが、私は、言葉を聞くなり即座に、

 「うわぁ」

 と思って、その先を聞く気持ちになれなかった。
 現政権が持ち出してくる言葉については、何回目かの

 「うわぁ」

 なり

 「あちゃー」

 であるわけなのだが、ともかく私はそう思ってしまったわけだ。

 「とてもじゃないけど、もうこれ以上は耐えられない」
 と、そう感じずにはいられなかったのである。

 一億総活躍社会、女性活躍、ニッポンを取り戻す、教育再生実行会議、3年間だっこし放題、三本の矢、この道しかない、人づくり改革、みんなにチャンス!構想、岩盤にドリル……と、こうして並べてみると、あくまでも好みの問題ではあるのだが、安倍政権が持ち出してくるスローガンなりキャッチフレーズは、どれもこれも、鳥肌の立つ言葉ばかりだ。

 どうしてこう次から次へと気持ちの悪いフレーズを思いつくことができるのか……という私の感想が、主観に過ぎないことは、もちろん、承知している。

 が、われわれが言葉に対して抱く主観はバカにならない。