単純な仕事量としては、週のうちの作業量の6割から7割ほどを、木曜日1日だけで処理していることになる。

 もっとコンスタントに働いた方が水準の高い仕事ができるのではないかという意見もあるし、私自身、時々、落ち着いた暮らし方に心ひかれる瞬間もある。

 でも、何回か試してみてわかったことなのだが、原稿を書く仕事の場合、執筆者は、ゆっくり考える時間を与えられれば与えられるほど、結果としてまじめに考えない方向で帳尻を合わせに行ってしまうものなのだ。
 少なくとも私はそうだ。

 執筆時間が3日あれば、3日がかりでダラダラ書いては消しを繰り返してしまうし、〆切まで半日しかないということになれば、半日でさっさと書き上げることになる。
 だから、私は、毎週木曜日に、早起きして頑張ることで集中力を高める方法を選択している。

 逆にいえば、必死になって取り組まないと間に合わないスケジュールを自らに課すことでしか集中力を保てない、ということでもある。

 国会に集まっている議員さんたちも、自分たちに残された時間が限られていることを意識した方が良い、と思う。

(文・イラスト/小田嶋 隆)

どちらの態度を取るかは、自分がその仕事が好きか、
誇りを持っているかどうか、だと思います。

 小田嶋さんの新刊が久しぶりに出ます。本連載担当編集者も初耳の、抱腹絶倒かつ壮絶なエピソードが語られていて、嬉しいような、悔しいような。以下、版元ミシマ社さんからの紹介です。


 なぜ、オレだけが抜け出せたのか?
 30 代でアル中となり、医者に「50で人格崩壊、60で死にますよ」
 と宣告された著者が、酒をやめて20年以上が経った今、語る真実。
 なぜ人は、何かに依存するのか? 

上を向いてアルコール 「元アル中」コラムニストの告白

<< 目次>>
告白
一日目 アル中に理由なし
二日目 オレはアル中じゃない
三日目 そして金と人が去った
四日目 酒と創作
五日目 「五〇で人格崩壊、六〇で死ぬ」
六日目 飲まない生活
七日目 アル中予備軍たちへ
八日目 アルコール依存症に代わる新たな脅威
告白を終えて

 日本随一のコラムニストが自らの体験を初告白し、
 現代の新たな依存「コミュニケーション依存症」に警鐘を鳴らす!

(本の紹介はこちらから)

■変更履歴
記事掲載当初、本文4ページの最後が1段落抜けておりました。現在は修正済みです [2018/04/13 12:40]

この記事はシリーズ「小田嶋隆の「ア・ピース・オブ・警句」 ~世間に転がる意味不明」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。