以上、アカウント名とリンクは伏せてある。オリジナルのメッセージに興味のある向きは、実際にリツイートにぶらさがっているコメントを読みに行くか、フレーズ検索で当該のツイートを見つけてください。

 いくらかなりと共感を感じられた方には、そもそも確たる証拠が何もない時点での言葉であることと、もし「スリーパーセル」が居るのならば、その人たちはむしろ「北朝鮮批判」をすることによって、疑われることを避けようとするんじゃないか(ん?)、という点について、考えてみてほしい。

 上に列挙したのは、私がRTしたメッセージ(sionさんへの巻き込みリプライを含む)に対して寄せられたリプライに限っている。このほか、sionさんに単独で届いたリプライには、さらに凶悪なものが含まれているはずだ。

 私のツイッターは、一般の人から比べれば、かなり荒れたアカウントだと思っている。
 毎日のように誹謗中傷や罵詈雑言のメッセージが寄せられるし、その中には脅迫を含んだものもある。

 今回、sionさんのメッセージのRTへのリプライを読んでみて思ったのは、今までの私のアカウントは、まだまだ平和だったのだなあということだった。

 スリーパーセルが現実に潜伏していて、決起の時を待っているのかどうかについて、私は確たる情報を持っていない。見当をつけることさえできずにいる。

 ただ、日朝間に不穏な事件が勃発する近未来がやってきたのだとして、その時に「スパイ狩り」「工作員狩り」が起こるのかどうかについて申し上げると、相当に高い確率で、それが実際に起こってしまうのではないかと思っている。

 私のアカウントに寄せられている在日コリアンへの偏見に満ちたメッセージについて申し上げるなら、こちらは、まぎれもない現実であり、無視できない恐怖だとも思っている。

 個人的には、まず目の前にある現実に対処したいと考えている。

(文・イラスト/小田嶋 隆)

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 当「ア・ピース・オブ・警句」出典の5冊目の単行本『超・反知性主義入門』。相も変わらず日本に漂う変な空気、閉塞感に辟易としている方に、「反知性主義」というバズワードの原典や、わが国での使われ方を(ニヤリとしながら)知りたい方に、新潮選書のヒット作『反知性主義』の、森本あんり先生との対談(新規追加2万字!)が読みたい方に、そして、オダジマさんの文章が好きな方に、縦書き化に伴う再編集をガリガリ行って、「本」らしい読み味に仕上げました。ぜひ、お手にとって、ご感想をお聞かせください。

■変更履歴
記事掲載当初、本文中で「sionさんという在日コリアン3世の女性から」としていましたが、正しくは「sionさんという在日コリアン3世の20代男性から」です。お詫びして訂正します。本文は修正済みです [2018/02/16 9:30]

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