対策1:権力闘争は絶対NG、「目には目」を回避

 そんなB室長に対して、最もやってはいけないのが権力闘争だ。B室長が力を誇示した時に、正面からそれに逆らうのは逆効果だ。たとえば、B室長が下した命令や指導に対して「私はそうは思いません。それではうまくいきません」と反論するのは、事をややこしくする最も避けるべきNG行為といえるだろう。

 もしも、あなたの指摘が的を射たものであったとしよう。となれば、なおのことB室長は窮地に追いやられる。強さを誇示しようとするB室長にとって部下の面前で恥をかかされることは最も避けたい事態だ。だから、彼は全力であなたを潰しにかかるだろう。そこにはもはや問題解決という目的はなくなっている。B室長はただ自分のメンツを取り戻すための不毛な闘いを仕掛け、あなたはその嵐に巻きこまれてしまうのだ。

 アドラー心理学ではB室長および反論をぶつける部下の二人の関係を縦の関係と呼ぶ。どっちが上か、下か?どっちが優れていてどっちが劣っているか?上下、優劣、正誤、勝ち負けでものごとを捉えることを縦の関係と呼び、改めるべき考えであるとする。

 そうではなく横の関係を築くのだ。横の関係とはものごとに上下、優劣、正誤、勝ち負けを持ち込まず、単純に「どうすれば問題が解決するか?」だけで話し合う姿勢だ。具体的には、B室長の命令に納得がいかなければこう伝える方がいいだろう。

 「ご指導ありがとうございます。ご提示いただいた方法で進めることもできますが、ほかにもやり方があるように思います。こちらを先に試してみたいのですがよろしいでしょうか?」。このように、室長のメンツを守りながらきちんと提案を行うのだ。ムダな権力闘争、メンツ争いに巻きこまれるのを避けるのである。