2001年にカフェ・カンパニーを創業し、現在は国内外で100店舗以上を展開──。「カフェのある街の風景を創ることで、地域コミュニティを活性化させる」ことを目標に、直営店舗の運営、地域活性化ための共同事業に取り組んでいる。そんな楠本が考えた6つのテーマのもと、各業界のキーパーソンたちと話し合う鼎談企画(全6回)。3回目の今回のテーマは「旅と働き方」。

 鼎談に参加して頂いたのは、「東京とハワイに拠点を構えたデュアルライフを実践し、1年の半分以上を海外で過ごす」という作家で、レバレッジコンサルティング社長の本田直之氏。そしてもう1人が、作家ジョン・キム氏。ジョン氏も現在ヨーロッパに拠点を構え執筆を中心に活動している。旅好きの2人が考える「人生」「旅」「働き方」…について自由に語って頂いた。

(連載 第1回第2回 から読む)

左から、作家のジョン・キム氏、筆者(楠本修二郎)、レバレッジコンサルティング社長の本田直之氏。(写真:鈴木愛子)

「仕事」で行くと、得るものは少ない

楠本:いきなりですが、旅と出張の違いはなんだと思いますか? 物理的な移動だけでいえば、旅をしている人は沢山いますよね。

本田:僕は出張という言葉を使っている段階で「旅」ではないと思っているんです。僕の考える“旅人”は、仕事と遊びの垣根がない人。出張といっている段階でオンとオフを分けている。

楠本:確かに、「仕事だから…」というオンモードで行くと、旅先で得るものは少ないんですよね。物事を決める意思決定はできるんだけど、旅先で新しいことを考えたりすることができない…。

本田:そこで、大事なのは自分の意思で行っているかどうか。会社員の人でも、自分で行こうと決めて、何かを得てこようと思って行っているのは“旅”ですよ。逆に、上司や先輩に「お前が行ってこい」とか、自分の中で「こういう仕事があって行かなきゃいけない」という場合は、旅とは違うでしょ。