中国・耒陽市で9月1日、公立学校に通う生徒たちの父母が決起、デモ行進を行った(写真:PIXTA)

 9月1日、湖南省東南部に位置する“耒陽(らいよう)市”で、数千名の父母たちが決起して、「中国の法律を遵守して9年間の義務教育を履行し、法律で規定されている義務教育の期間を短縮することのないよう」要求する抗議活動を展開した。彼らはスローガンが書かれた横断幕を掲げていたが、そこには、「“我要読公立学校(私は公立学校で勉強しなければならない)”」と大書されていた。

 彼らは耒陽市の市街地区にある6つの学校、耒陽市党委員会、交通の要路などに分散し、横断幕を掲げてデモ行進を行い、交通を渋滞させた。1日夜には600人以上の父母たちが“耒陽市政府”前に集結して抗議活動を行ったが、これを抑制しようとした警察部隊ならびに市の指導者と対峙したまま一夜を明かした。翌2日早朝。“耒陽市公安局”は公共秩序を乱したことを理由に父母たちの排除を命じた。

 警察部隊が父母たちに襲いかかると、父母たちはレンガ、ガラス瓶、ガソリン入りの火炎瓶、さらには“鞭炮(爆竹)”などを投げて抵抗し、警察側に30人以上の負傷者を出したが、父母側は46人が公務執行妨害で拘留された。なお、彼らは公安局で“教育”を受けた後に、41人が同日夜までに釈放された。

 話は変わるが、その翌日の9月3日と4日の両日、北京市では“中非合作論壇北京峰会(中国アフリカ協力フォーラム・北京サミット)”(以下「北京サミット」)が、ホスト国の中国とアフリカの53カ国が参加して開催された。9月3日の午後に行われた北京サミット開幕式で演説を行った中国国家主席の“習近平”は、より緊密な中国アフリカ運命共同体を構築するための“八大行動”を提案すると同時に、今後3年間にアフリカ諸国に対して再度600億ドルの経済支援を行う旨を表明した。また、中国と国交のあるアフリカの一部貧困国の債務を免除すると宣言した。

 ちなみに、現時点では、アフリカには全部で54カ国あるが、今回の北京サミットに参加したのは53カ国で、台湾と国交を持つエスワティニ(旧:スワジランド)だけが参加しなかった。中国アフリカ協力フォーラムに於いて開催されるサミット(首脳会談)は今回が3回目だが、アフリカの参加国は、第1回目の2006年には35カ国であったものが、第2回目の2015年には50カ国に増加し、2018年の今回はさらに増加して53カ国になった。中国は次回のサミット開催時にはエスワティニとの国交を結び54カ国全ての参加を目指すとしている。

 なお、上述の“八大行動”とは、1)産業促進行動、2)施設建設・交通・通信行動、3)貿易促進行動、4)緑色発展行動、5)人材育成行動、6)健康衛生行動、7)人文交流行動、8)平和安全行動を指す。紙面の都合で個々の行動の詳細は省略するが、5)人材育成行動だけ詳細を示すと以下の通り。

5)“能力建設行動(人材育成行動)”:
 アフリカに10カ所の「“魯班(中国古代の傑出した建築職人)”工房」を建築し、アフリカ青年に職業技能訓練を提供する。アフリカのために1000人のエリート人材を訓練する。  アフリカのために5万個の中国政府奨学金枠を提供する。アフリカのために5万個の研修トレーニング枠を提供する。