甘味料、膨化食品、スマホ、ソファー…

【3】某“地級市(二級行政単位)”で行われた徴兵検査のデータからは10項目の問題点が見て取れる。不合格となった理由の詳細は以下の通り。

(1)血液検査、尿検査による不合格:
 アミノ基移転酵素(transaminase)の数値が基準値よりも高くて不合格となった人は不合格者全体の17%を占め、血小板凝集、尿酸、ケトン体の数値が基準値よりも高くて不合格になった人は不合格者全体の28%を占めた。これは肝臓・胆のう・腎臓の機能損傷、脂肪肝などが原因である。専門家によれば、飲水が少ない、あるいは長期にわたるサイダーやコーラ、甘味料などの化学製品を含んだ飲料、アルコール分を含む酒類の飲用、“火鍋(寄せ鍋)”や膨化食品(膨らませたスナック菓子)を⾷べ続けることによって引き起こされる。酒の飲みすぎや徹夜のし過ぎも原因になる。肝臓・胆のう・腎臓に問題が出ると、たとえば非ウイルス性肝炎でアミノ基移転酵素が基準値を超えると、伝染病ではないので他の戦友に影響することはないが、厳しい訓練の下では、容易に肝臓を損傷し、甚だしい場合は急性肝不全や急性肝昏睡を誘発する。

(2)視力による不合格:《基準値:右目=0.4、左目=0.3》
 視力が基準値に達せず不合格になった人は不合格者全体の46%を占めた。その内訳は、両眼視力が0.4以下の人が3分の2を占め、乱視、斜視の人が3分の1を占めた。この原因は、目の衛生や疲労をおろそかにする、長時間スマホを見るなどである。視力が不合格では戦場で敵を正確に攻撃できず、最悪の場合は敵の標的になる。

(3)体重による不合格:《基準値:男=標準体重(身長-110)×30%を超さない、標準体重の15%を下回らない、女=標準体重×20%を超さない、標準体重の15%を下回らない》
 体重が基準値に達せず不合格になった人は不合格者全体の20%を占めた。体重の基準は緩やかだが、体重が基準値超過の若者が増加している。この主要な原因は、不規則な生活、偏った飲食、身体鍛錬に対する非積極性などだが、肥満は高血脂、高血圧などをもたらし、余病の併発率を高める。肥満者は軍人になれない。青年が一度入隊すれば、祖国を守る重い任務を担い、軍人は任務を執行せねばならず、高い塀を乗り越えられない、走れない、武器を担げない、敵の急襲に耐えられないでは、どうやって戦いに勝利できようか。

(4)男性の精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)による不合格:
 精索静脈瘤により不合格となった人は不合格者全体の8%を占めた。大部分が軽度であり、重度の者は少数であった。この原因は、長時間にわたり“葛優躺(ソファーに廃人のようにぼけっと座ること)”<注>を続ける、長時間座ってコンピューターゲームを行う、過度のマスターベーション、少ない運動量などである。精索静脈瘤は、潜水、空からの降下など冷熱の温度差が大きい場合に血管の破裂や損傷をもたらし、急性の炎症や腹痛などを引き起こす。最悪の場合は厳しい訓練により不妊症に至らしめ危険性がある。

<注>俳優の“葛優”が1993年に喜劇「私は我が家を愛する」の中で演じたソファーの座り方。非常に評判を呼び、“葛優躺(葛優座り)”と呼ばれるようになった。