2014年3月3日、中国共産党中央委員会の機関紙「人民日報」のウェブサイト“人民網(ネット)”は、最高人民法院が初めて発表した全国の「“老頼黒名単排行榜(老頼ブラックリストランキングリスト)”」を掲載した。それによれば、信用喪失金額が最高の老頼は、広東省の“閻占新”であり、その信用喪失金額は3.8億元(約62.7億円)であった。ランキングリスト上にある閻占新の名前をクリックすると詳細が表示されるが、その内容は以下の通り。

 同ランキングリストで信用喪失金額が最高の法人は広東省“江門市”の管轄下にある“開平市”に所在する“佳江温泉有限公司”で、その信用喪失額は3.5億元(約57.8億円)であった。信用喪失事件を50回以上起こしている個人は全国に7人おり、個人の信用喪失事件の最多回数は79回であった。また、2つの法人が信用喪失事件を100回以上引き起こしていた。信用喪失時間は個人の最長が24年、法人の最長が20年であった。

地方裁判所が「ブラックランキング」公表

 最高人民法院のウェブサイトを調べても上記の老頼ブラックリストランキングリストが最初の最後で、2014年3月以降のランキングリストは掲載されていない。その代わりに、それ以降は各地の裁判所がウェブサイト上で「“老頼曝光(老頼公表)”」と題して信用喪失被執行人に対する執行申請状況を一覧表で公開している。そこには、【通し番号】、【氏名/名称(法人名)】、【執行番号】、【執行申請金額】が列記され、誰が信用喪失被執行人であるかが一目瞭然となっている。

 2017年の“春節(旧正月)”は1月28日だったが、春節間近な1月13日、広東省“中山市”の“中山市第一人民法院(地方裁判所)”は、ウェブサイトに特に悪質な老頼10人を特大の顔写真付きで公表し、ポータルサイト上にも掲載した。そこには「春節は間もなく到来する。老頼たちよ、もう運が良ければカネを返さないで済むなどと駄々をこねることは止めなさい。さもないと、家に帰るチケットを購入する資格さえも剥奪されます。早く老頼の群れから離脱して誠実な人間になり、家に帰って心安らかに年を越しなさい」との呼びかけがなされていた。10人の内訳は、男女各5人であったが、このうち20代後半から30代前半で最年少と思われる“張花”という女性の写真の下に書かれていた詳細を例として示すと以下の通り。

 張花が支払うべき金額の合計は7万1000元(約118万円)だが、彼女は裁判所の判決を無視して身を隠しているものと思われる。裁判所が特に悪質な老頼と認定し、警察の指名手配と同様に特大の顔写真付きで公表したのは、張花が完済できる資金を持っていることを確認してのことだと思われる。