「警備員、予約窓口係員、ダフ屋が気脈を通じている」

【1】蕭さん、私たちにはこの人を抑えられないわ。この人の柄が悪いのは生まれつきなの。あんた、黙りなさい、いいわね。私はあそこに並んでいた。何と言おうとも、今朝私はここに並んでいたし、あんたたちはのさばっていた。もう一人が私に直接、「ここに並んでいて、予約受付ができるかな」と言ったし、今朝早くにも「予約受付ができるかな」と言っていた。私はここに並んでいて、結局予約は受け付けてもらえなかった。予約窓口の係員は私に「予約番号はない」と言ったけど、その直後に私の後方に並んでいた人が同じ窓口で予約番号を取得した。昨日あの2人が警備員はすぐそばにいると言っていたけど、警備員、予約窓口の係員、ダフ屋の3者は内外で気脈を通じているんじゃないの。

【2】本来なら300元(約6000円)支払えば取れる予約番号に、彼ら(ダフ屋)は4500元(約9万円)が必要だと言う。庶民が受診の予約を取るのにどうしてこんなに多くのカネが必要となり、こんなに苦労しなければならないのか。私たちは医師の能力を頼りに予約を取ろうと、昨日の朝から丸一日並んで待ったのに、私は予約を受付けてもらえなかった。あんたたちダフ屋は、自分たちは自分の能力でカネを稼いでいるのだから、ここに並んでいる人たちは風邪をひいてもよいとでも言うの。あんたたちダフ屋は予約番号を横取りしている。もうすぐ診療受付が始まるという時に十数人でやって来て、あんたたちは一体何なの、どうしてそんなにのさばっているの。ここに十数人が並び、私たちが退(ど)かそうとしても動かなかった。

【3】昨日の警備員、そうそう、警備員よ。あんたたち、昨日の録画を見てみなさい。昨日、警備員があちらにいた時、ダフ屋が全員で私たちの行列を押しのけ、彼ら全員でわたしたちの前に割り込んだ。後ろに押し出された私たち庶民は声を出す勇気もなかったが、肝心な警備員はどこへ行ってしまったの。警備員は予約受付待ちの行列を整理せず、ダフ屋の行列を整理する。警備員が来て言うには、どうして行列が2つなのかと。すると、ダフ屋が警備員に何も言うなと目配せした。これはどういうことだ。警備員は行列を整理せず、ダフ屋が私たちの行列を整理して、警備員をやり、彼らの仲間を私たちの前方に割り込ませた。私たちは一体何なのさ。

【4】それからあんたに言うけど、ここは北京だけど、今日私が家に帰り、もし途中で死んだと聞いたら、それはこの社会には何も希望がないからよ。ここは北京で首都。私は北京に診察に来て、カネを使い、丸一日行列する苦労を味わったのに、予約番号が取れないばかりか、あんたたちにいじめられた。あんたたちは私たちを何だと思っているの。昨日、あんたたちは私たちに叩くぞとか怒鳴るぞとか言っていたけど、私は予約受付の行列に並ぶために来たので、あんたたちの奴隷になりに来たわけじゃない。あんたたちにどれだけの力があるっていうの。私たちを叩いたり、怒鳴ったりすることができるの。

 長くなったが、上記が動画の中で若い女性がダフ屋の集団を罵倒した言葉の全訳である。この発言の前に彼女とダフ屋の集団との間にどのようなやり取りがあったのかは分からないので、訳文に誤りがあるかもしれない点はご容赦願いたい。

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