1月16日に投開票が行われた台湾の“総統・副総統”並びに“立法委員(国会議員)”のダブル選挙では、野党の“民主進歩党”(略称:民進党)が与党の“中国国民党”(略称:国民党)を圧倒して勝利した。

投票への熱意は薄れた?

 総統選挙は、有権者数1878万2991人に対して投票者数1244万8302人で、投票率は66.27%で史上最低であった。総統選挙の投票率は、第1回(1996年):76.04%、第2回(2000年):82.69%、第3回(2004年):80.28%、第4回(2008年):76.33%、第5回(2012年):74.83%と推移して来た。第6回となる今回の投票率は前回の第5回よりも8.5%も下がったが、投票率は2000年以来回を重ねる毎に低下しているのが実情である。今回投票率が大きく下がった背景には、国民党の現職、“馬英九”総統による失政や中国への接近姿勢が国民党に対する国民の強い反発を呼び、民進党の圧倒的な優勢が早くから予想されていたことから、投票への熱意が薄れていたことも影響したかもしれない。

 今回の総統・副総統選挙では、民進党候補の“蔡英文”・“陳建仁”(得票数:689万4744票、得票率:56.12%)が、国民党候補の“朱立倫”・“王如玄”(得票数:381万3365票、得票率:31.04%)、“親民党”候補の“宋楚瑜”・“徐欣塋”(得票数:157万6861票、得票率:12.83%)に大差で勝利した。国民党候補と親民党候補の得票を合算しても539万票余りで、民進党候補の689万票余りとは150万票もの差があり、蔡英文・陳建仁の圧勝であった。

 また、立法委員選挙でも、民進党の躍進は目覚ましく、前回(2012年)の議席40を28議席増やして68議席とした。これに対して国民党は前回64議席を29議席減らして35議席に転落した。中国とのサービス貿易協定反対に端を発した“太陽花学運(学生ひまわり運動)”から派生した新党の“時代力量(時代の力)”は5議席を獲得、親民党は前回同様に3議席に留まった。党派別の得票率は、民進党:45%、国民党:39%、時代力量:3%、親民党:1%であり、民進党と国民党の差はわずか6%であったが、国民党は地方区で大敗したために、議席を大幅に減らしたのだった。<注1>

<注1>立法委員選挙は地方区と比例区に別れているが、比例区の議席は党派別の得票率で配分される。今回の議席配分は、民進党:18議席、国民党:11議席、時代力量:2議席、親民党:3議席であった。