冷静になりなさい。悪い出会いから逃げなさい

ミツハシ:「一緒になることに罪悪感と恐怖を覚えます」と相談者は書いていますから、やはり本能的な危険を感じているんでしょうね。

シマジ:相談者の方が恋の魔法から覚めかけているんだろう。当然だな。普通なら22歳の女子大学生の将来は全くの白紙状態だ。これから社会に出て働くことの意味を知り、自分の適性ややりがいを覚える仕事を知っていく。いろんなタイプの男と知り合い、恋愛を経験し、人生を生き抜く術を身につけていく。

 相談者の前途は明るく開け、無限の可能性があるはずなんだ。それを自分の欲望で閉ざしてしまうというのは教育者の姿ではない。ただ、これだけは言っておくが、男と女のことは一方だけが加害者にはならない。必ず同犯関係であり、純情で世間知らずの教授をその気にさせてしまった相談者にも責任はある。相談者は拒絶することもできたはずで、途中で引き返すチャンスだってあったはずだ。それをせずに、このまま流れに身を任せればどうなるかくらい22歳の常識と智恵があれば分かったはずだ。その上でのアドバイスだが、相談者は一刻も早く、この子供教授と別れるべきだね。

ミツハシ:しかし、もうすぐ教授が離婚届を出すという段階に至って、うまく別れられますかね。

シマジ:人生は出会いで決まる。言葉はきついが、相談者のケースは人生を狂わせる悪い出会いの典型だよ。俺には相談者がドツボにはまっているとしか思えない。逃げるというのは卑怯なことだが、この場合は許される。少なくとも俺は許す。だから、早く教授の元から姿を消すべきだ。「私のことは忘れてください」と手紙を書き、教授と連絡を絶ちなさい。教授がいろんな手で接触を図ってこようするなら、行く方を告げずに遠くへ逃げなさい。家族、友人の助けも借りて完璧に逃げ切りなさい。

 恋愛の最中にいる者に冷静になれと言うのは、荒れ狂う海に向かって静まれと言うに等しいことは分かっている。でも今回の相談に関しては困難を承知で言う。冷静になりなさい。そして悪い出会いから逃げなさい。