カミさんの上司に電話したのには驚いた

シマジ:女性が社会に出てどんどん働く時代になったのだから、こういうことはもう仕方がないと俺は思うね。これまで男たちは仕事のあとに職場の女性たちを誘って飲みにいったり、女性のいる店に通ったりしてきたんだ。そうした飲み会の席で、ちょっと色っぽい話をすることもあれば、酔って着ているものを脱ぎだす男もいた。やたらとキスをしたがる男もやはりいた。いまだとそういうのはセクハラになるから、相談者が心配すべきは、不特定多数の男とキスをするカミさんが職場の男性社員たちからセクハラで訴えられるリスクかもしれない。

 でもまあ、気の置けない仲間たちと酒を飲んだら、少々はしゃぐくらいいいじゃないか。相談者のカミさんはきっと明るく愉しい女なんだよ。酒が入るとなおいっそう明るく愉しくなるんだろう。そういう女というのは職場の男たちからしたらやはり慈母でありアイドルだ。きっと職場でも人気があると思うね。

ミツハシ:それだけに相談者は心配なのでしょう。それにキスのことだけでなく、相談者の妻は職場の上司と二人で食事をしているそうです。

シマジ:自分の妻が職場の男性上司と二人で食事をする。これも女が男と対等に働く時代には避けては通れないことだろう。これが男性の上司部下なら昔からある職場コミュニケーションだし、女性の上司部下が酒を飲みながら仕事の相談をするというのもいまなら珍しくないはずだ。これまでだと男性管理職というのは、女性部下を一人だけ誘って食事に行くというのはあらぬ疑いをかけられるかもしれないし、女性社員が多い職場だと特別扱いしているという反感をもたれる恐れがあるから、そういう状況を避けたものだが、これも時代かな。

ミツハシ:そこはどうでしょう。いまでも男性管理職が女性部下と二人だけで酒を飲むというのは、普通の職場ならちょっと軽率だと思われるんじゃないでしょうか。

シマジ:そのあたりは、相談者のカミさんが働いている職場の雰囲気が分からないからなんとも言えないが、俺が驚いたのは相談者がカミさんの上司に電話をして釘をさしたということだ。

ミツハシ:これは私も驚きました。妻に行動を改めてもらうよう意見するところまでは分かりますが、相手の男性に電話をするというのはすごいですね。潔癖症というか、真っ直ぐで正義感が強いというか……。