嫉妬されるのは品格があり価値のある人間である

ミツハシ:この相談者の場合も、嫉妬が「業務妨害のような悪質なものにまで発展したこともあり」と書いていますから、根は深そうですね。

シマジ:まずは、自分が揺るがないことだ。卑怯なのは嫉妬する連中だ。相談者は自分にも悪いところがあるのではないかなどと悩む必要はない。

ミツハシ:なるべく嫉妬されないように、腰を低く、周りと仲良くして、なんて考えなくてもいい?

シマジ:腰を低くしていても、嫉妬する奴は嫉妬する。「仕事はわりと順調で、年上の引き立ててくれる人や、後輩にも恵まれています」と書く相談者は、同僚たちから自分の存在を脅かす人間として目を付けられてしまったんだよ。努力によって相手を上回ろうとはせず、誹謗中傷によって相手を引き摺り下ろそうとする人間というのは、どんな組織にも一定の割合で存在する。不幸なことだが、人間社会で生きていく以上、これは避けられない。

 そういう連中に対して、嫉妬される人間が取るべき態度は「無視」に限るね。連中は、弱みを見せればカサにかかって攻撃してくる。腰を低くして近づいて行っても、心を許したフリをして足を掬おうとする。「最終的に私が優位になっても、私は警戒心を解くことができません」と相談者は書いているが、警戒心は解いてはいけないね。そのうえで、なるべく連中と関わらないことだ。怪文書が出回ろうが、誹謗中傷されようが、あなたたちの言動には全く関心がないという態度で、自分の仕事に集中すればいい。嫉妬する連中の攻撃にまともに反撃しても疲弊するだけだし、連中を喜ばせるだけだと思うね。嫉妬は負のエネルギーだから、なるべくそれに関わらないほうがいい。

ミツハシ:でも嫉妬が業務妨害のような行為に結びつくなら、自分のやっていないミスの責任を問われるようなことがないように防衛策も必要でしょうね。

シマジ:こういう連中はちょっとした失敗や不注意を突いてくるから、気をつけるにこしたことはない。後輩に慕われ、引き立ててくれる上司もいるようだから、尊敬し、信頼できる人との関係は大事にし続けるといい。相談者がきちんと努力しているなら、そうした人たちがきっと手助けしてくれる。

 そして何より、嫉妬されている自分は、嫉妬する連中よりずっと品格があり価値のある人間であると信じることだ。その信念があれば、心が折れることはないはずだ。逆に嫉妬している連中はずっと負のエネルギーを溜め込み続けているから、彼らのほうが先にダメになる。嫉妬に負けないでくれ。

本記事は、 nikkei BPnet から転載したものです