彼氏とどんな生活を築きたいのかしっかり話し合いなさい

ミツハシ:田舎の場合、「家」というものに対する縛りが強いですからね。相談者の彼氏は長男で跡取りだとすると、義父母との暮らしに不安はあるでしょうし、長男の嫁が働くことにいい顔をしないかもしれません。知り合いが誰もいない土地へ行く心許なさもあるでしょう。

シマジ:それは絶対にあるだろうね。この点については彼氏としっかりと話をしたほうがいい。俺は、新婚夫妻が旦那の両親と住むのはなるべく避けたほうがいいと思っている。母親にとって息子は永遠の恋人であり、その恋人の嫁は恋敵だ。嫁と姑がうまく行かないのは当然で、そんな苦労を背負い込む必要はない。田舎に帰る跡取り息子と結婚する場合でも、旦那の両親の家の近くに別の家を構えたほうがいい。それをちゃんと自分の両親に承諾させることができるかどうかは、結婚相手としての男の優しさや器の大きさを測るリトマス試験紙になると思うね。

ミツハシ:もし、彼の実家のある東北の町をまだ訪れたことがないなら、足を運んでその目で見てみてもいいかもしれませんね。

シマジ:それはぜひ見ておいたほうがいい。その場合は、彼に告げずに、一人でそっと見ることを勧めるね。彼に告げれば、期待を持たせることになるし、彼が不用意に家族にそのことを漏らせば、親戚一同が集まってきてしまうかもしれない。そうなると大事になってしまうからな。

 一人で町を歩き、その風景をよく見、そこに暮らす人たちの会話に耳を傾けるといいだろう。ここは自分には合わないと直感的に思うなら、彼との縁はなかったのだろう。そうでなく、いい場所かもしれないと感じるなら、見知らぬ土地で新しい生活を始めることを前向きに考えてもいいと思う。

 相談者が自分の人生を自分で愉しもうとする意志の持ち主なら、どこに行っても退屈はしない。新しい生きがいや趣味をきっと見つけられるし、新しい親友もつくれる。優しく信頼できる彼氏を育んだ風土に触れてみなさい。そして彼氏とどんな生活を築きたいのかしっかり話し合いなさい。

本記事は、 nikkei BPnet から転載したものです