いきなり結婚してしまえばこんな悩みはなかったはずだ

ミツハシ:そう言われると、確かに何だろうと思いますね。ちょっとウィキペディア先生に訊いてみましょう。

 「婚約は男女間の将来的な婚姻についての契約と位置づけられているが、日本の民法には婚約について全く規定が設けられていない(婚約の法的効果については判例による)」とありますね。「婚約は何ら方式を必要としない不要式行為である(最判昭38・9・5民集17巻8号942頁)。学説には確実な合意で足りるとする学説と公然性を要求する学説があり対立点となっている。ただし、結納や婚約指輪の交換は婚約成立の証明となり、後に当事者間で婚約の不履行が問題となった場合においても婚約の存在を証明するものとして重要な意味を持つ」と続いています。

シマジ:そうか。婚約指輪とか結納か。ミツハシもそういう婚約をしたのか?

ミツハシ:改まってこれが婚約指輪というカタチではわたしていないですね。結納もしていません。海外赴任が決まった勢いと弾みで結婚したんで、相当バタバタしましたね。

シマジ:それが正解じゃないか。俺も学生時代に結婚しているから同じようなものだ。皇族や王族でもあるまいし、婚約なんてことをした後に結婚までわざわざ時間を置くから、マリッジブルーだの何だの不安や心変わりが起こるんだよ。いきなり結婚をしてしまえばこんな悩みはなかったはずだ。

ミツハシ:そうは言っても、一応、プロポーズして相手の意思を確認しなければなりませんから、「婚約なし」とはいかないでしょう。

シマジ:だから、男はプロポーズするときに指輪と婚姻届を両方とも懐に入れておくんだよ。相手がプロポーズに首を縦に振ったら、指輪をわたしてすぐに婚姻届を目の前に広げ、サインを迫る。そうすればこの世から、婚約後に「この人と結婚して本当にいいのか」なんて悩む女はいなくなる。そういう女に振り回される男もいなくなる。相談者は次の婚約するときは、これを参考にしてくれ。

ミツハシ:もう、今の婚約者と別れることが前提のような回答ですが。

シマジ:現実的に、これは相談者にはキツイだろう。結婚後の長い共同生活の中で、ことあるごとにスタート時点の躓きを思い出し、後悔するとしたら厳しい結婚生活だと思うな。もちろん、結婚後にも遊ぶ奴は遊ぶ。だが、大人の恋愛は、繰り返し言ってきたように素敵な共犯者関係だ。相談者を不安に陥れるようなことをした婚約者は、素敵な嘘をつくこともたぶんできないのだと思う。それは優しさの欠如だ。想像力と演技力もおそらく持ち合わせていないんだろう。男も女も、優しさと想像力が足りず、演技のできない人間との結婚生活は辛いぞ。

本記事は、 nikkei BPnet から転載したものです