私たちはこれまでの連載を通じ、他社の破壊的イノベーションに対抗する手段としては「自社で独立した組織を創って対抗する」以外に、「破壊的イノベーションを起こしつつある企業を買収する」という手段があるということを学んで来ました(■図1 参照)。
そして、企業がこのスキルを身につけることができれば、これまでの「破壊される側」から「破壊する側」になり、前回取り上げたジョンソン&ジョンソンのように長期的な高い成長率を実現することが期待できるのでした。
このような、「他社の破壊的イノベーションに対抗し、より高い企業成長を得るために、破壊的イノベーションを起こしつつある企業を買収する」タイプの買収、すなわち「破壊的買収」を成功させるためには、以下の4つのハードルを全てクリアする必要があるのでした。
【ハードル1】:資源を買う「持続的買収」なのかビジネスモデルを買う「破壊的買収」なのかを明確にする
【ハードル2】:買収先企業の価値を正確に見極める
【ハードル3】:妥当な条件で買収契約を結ぶ
【ハードル4】:買収した企業を適切にマネージする
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