入社3年目に、そのことを痛感することがありました。同期が久しぶりに集まったのですが、頭がよかったはずのヤツが輝きを失っている。本人も同期と話して、そのことに気付いたらしく、「オレは3年間、何もしてこなかった」と反省していました。

 当時の仕事は、化粧品店の奥様や女性販売員などを相手にするので、日経新聞なんか読んで話をすると、「難しい」と敬遠される(笑)。女性誌やスポーツ新聞の芸能記事さえ読んでおけば目の前の仕事は回るわけです。

 でも、日々の習慣の違いが3年も重なると、それはとんでもない差になります。そして、人間関係にも深く影響します。書籍をはじめ映画や芸術などにどれだけ触れてきたかで、人を見る感性も磨かれます。話の内容や表情の変化などに気付く力にもなり、一つひとつのことにきちんと向き合い、「つなぐ」こともできるようになります。

 そうすると、周りの人が様々なことを教えてくれたり、人脈を紹介してくれます。「運がいい」。そう言われる人は、そんな努力を裏で積み重ねているのではないでしょうか。(談)