『日経ビジネス』の人気コラム「有訓無訓」の中から、読者の反響が高かったものを厳選し、『日経ビジネスオンライン』で公開します。
シリーズ
有訓無訓

完結
22回
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今を当たり前と思わず、妥協なく、協調すべし
2012年から第19代日本医師会会長、17年10月から第68代世界医師会会長の任に当たっています。世界という単位で医療を見渡すと、国や地域によって様々な違いがあります。
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理屈のルーティンが成功に導く
京都府八幡市の飛行神社、ご存じですか。私は大型ロケット「H2A」の打ち上げがあるたびに参拝していました。節目を設けることで、自分たちがたどってきたプロセスを振り返る機会にするのです。
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「おかしい」と言い、問題解決できる人材が重要
落ちているゴミを見つけたら、拾わなければなりません。無視して通り過ぎた後で、「実は気付いていたんだ」と言ってもだめ。やるべきことが分かっているなら、大事なのは実行することです。
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あの時、中内さんはダイエーを売るべきだった
大学卒業後主婦の店ダイエー(現ダイエー)に入社しました。ハワイに駐在していた時、大きな転機が訪れます。
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対話は常に真剣勝負、相手の目を見て議論せよ
初任地の大阪で5年勤め、東京本社へ異動する時の送別会で、上司にかけられた言葉が今も胸に残っています。
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防衛装備品の調達改革、「やりがい」原動力に
防衛装備庁が発足したのに伴い2015年10月、初代長官に就任しました。同庁は、安全保障環境を踏まえた技術的優位の確保、防衛装備品のハイテク化を念頭に置いた調達改革を実現すべく、防衛省の外局として新設されたもの。
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あくせく生きていては、創造性は発揮されない
僕は昨年4月から、東京大学のIoTメディアラボラトリーで、IoT(モノのインターネット)とAI(人工知能)、それらの基盤となるスーパーコンピューターについて、一人のエンジニアとして研究に取り組んでいます。
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ピッカピカでいたいなら、小さな奇跡を楽しもう
小学館の学習雑誌「小学一年生」のテレビコマーシャル「ピッカピカの一年生」。実はこれ、日本で最初にビデオカメラを使ったCMです。1978年の当時はフィルムで撮るのが当たり前の時代で、現像まで仕上がり具合は分からなかった。そ…
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大臣経験後に「格下げ人事」を引き受けた理由
「己こそ己の寄る辺」「幸せの総量増やす」「縁濃き者より度すべし」──。私は毎朝、仏壇に向かって、この“お経”のようなものを唱えています。政治家としてはもちろん、人として、この文句からはずれないように生きたいと思ってきまし…
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運がいい人は必ず、地道な努力を重ねている
よく、「あいつは運がいい」と言います。あたかも、強運を持ちあわせているかのように。でも、よく見ると、幸運って誰かが運んでくれているんですね。だから、「運がいい」と言われる人は、みな、出会いをすごく大切にしています。
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在宅ホスピスケアが支える自宅での穏やかな最期
在宅ホスピスケアという言葉をご存じでしょうか。末期がんなどを患い、「治す医療」が難しくなった患者さんが病院ではなく、自宅で穏やかな最期を迎えられるよう、全人的に支援する医療のことをいいます。約四半世紀前からずっと私はこの…
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マニュアルがないから職人が知恵を絞る
前身の「一澤帆布」が創業したのは1905年。初代の一澤喜兵衛がクリーニング店を営みながら、手に入れたミシンで職人向けに道具を入れるかばんを作り始めたのが始まりです。曲がりなりにも会社が110年以上も続いてきたのは、「無い…
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誰より多く失敗すれば、誰より多く失敗に学べる
創業から372年。おいしいしょうゆをお届けすることを何より大事にしていますが、ただ「守る」だけでは時代の変化に対応できません。長く続けるとは、つまり変化に対応し続けること。それが“しぶとさ”の源泉です。
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平時の管理は性悪説 有事の実行は性善説に立つ
自衛隊で統合幕僚長(編集部注:制服組のトップ)を務めていた時に東日本大震災が発生しました。指揮官として留意したのは、目の前で起きている事象と、手元にある部隊の能力を正確に評価し、組織をスムーズに動かすことでした。
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ノッポさんが5歳で知った“大人のズルさ”
もう83歳になりました。NHK教育テレビの『できるかな』(当初は『なにしてあそぼう』)に「ノッポさん」として初登場したのは50年も昔です。日経ビジネス読者の皆様の中には、“小さい人”だった頃に「ゴン太くん」と一緒の私をテ…
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「馬鹿か」と言われても、商いは馬鹿正直が大事
手前どもは「半兵衛麸」と申しまして、京都の五条大橋の近くでお麸を商っております。私で11代目、創業から数えて328年になります。老舗(しにせ)と呼んでいただくこともありますが、実はこれ、先代が嫌っていた言葉でして。
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自分の「譲れない一線」を勝負どころで守れるか
外交官の責務は交渉の記録を刻むことにあり──インテリジェンス小説と評していただいた『ウルトラ・ダラー』にこう書いたことがあります。機微に触れる外交のさなかは、交渉内容も厳秘とされますが、精緻な記録は残しておくのが鉄則です…
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傍流だから難局挑めた 正義と勇気と感性で経営
2010年1月のことでした。当時、会長兼社長だった間塚道義さんらに呼ばれ、社長就任を要請されました。「受けます」と答えたけれど、不安がありました。社長になるのに、助走期間がなかったからです。
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離島医療38年、面白くすることが欠かせない
手打診療所に赴任したのは1978年、37歳のときです。国立病院を辞めて開業するまで半年だけ働くつもりで本土から来ました。そのまま島を離れなかったのは、私の優柔不断さもありますが、へき地医療はやり出したら面白いんですよ。
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宇宙開発は世界平和に貢献、失敗恐れてけちるな
今から60年前、「ペンシルロケット」という小さな実験が注目を集め、宇宙開発にたくさんの応援団ができたことは幸いでした。戦後の疲弊した時代に新しい分野に目を向けた、と皆様が好意的に見てくださった。
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この度、故有りましてこの日経ビジネスオンライン上で、クルマについて皆様と一緒に考えていくナビゲーター役を仰せつか…
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70歳定年 あなたを待ち受ける天国と地獄
従業員の希望に応じて70歳まで働く場を確保することを企業の努力義務として定めた、改正高齢者雇用安定法が2021年…
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