こんにちは、ニューヨーク支局の池松です。ニューヨークに春の日差しが降り注ぐようになりました。在宅でのエンドレス(笑)の原稿執筆にいよいよ飽きてきたので、気晴らしに、といっても1ブロックしか歩いていませんが、ハドソン川沿いに行ってみるとサクラに似た花が咲いていました(写真)。
 ハドソン川沿いには、川に平行してほぼ1直線の自転車用と歩行者用の通路が走っているので、サイクリングやランニングを楽しむ人に数多く出くわします。パンデミック前は、この道路を使って自転車で通勤する人も多かったのですが、今はレジャーとしてのサイクリングを楽しむ人が増えたように思います。皆さんはいかがお過ごしでしょうか。
 日経ビジネス電子版のコラム「ニューヨーク発直行便」の記事でも取り上げましたが、米国在住者の間では今、新型コロナウイルスのワクチン接種の話題で持ちきりです。この記事を執筆している4月6日、ジョー・バイデン大統領は同月19日までに18歳以上の米国在住者全員にワクチンを提供できるようにすると発表しました。当初、予定していた5月1日よりも2週間近く前倒しになった格好です。バイデン氏が政権を取ってから4月6日現在まで、実に1億5000万回分のワクチンが米国内ですでに投与されたといいます。このスピード感は圧巻です。
 ニューヨークでは6日午前8時から、16歳以上の全住民にワクチン接種が解禁されました。接種は無料で、健康保険を持っていなくても筆者のような海外出身者でも、基本的に誰でも受けられます。ただ問題は、いかに接種の予約を取るか。直行便の記事では、3月30日に対象者がそれまでの50歳以上から30歳以上に一気に拡大されたことで、州が設置した接種会場の予約サイトがパンク状態に陥ったことを書きました。
 筆者も解禁翌日から「アポ取り合戦」に参加したのですが、何度アクセスしても1カ月先しか空いておらず、悪戦苦闘の末、約2日をかけて、4月11日のジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチン接種のアポが取れました(奮闘記は直行便の記事にあります)。
 この記事を書いたこともあり、その後、米国在住の複数の知人から「接種するとどうなるか」の情報が届いたのでここでシェアしたいと思います。
 まず皆さんもご存じの通り、ファイザーやモデルナ製のワクチンだと3~4週間を空けて2回の接種が必要になります。筋肉注射なので、インフルエンザのワクチンと違って接種後に筋肉が痛むことが多いそうです。ある知人は「何も言わないと肩に近い方に打たれて、後で肩が上がりにくくなったりするので、できるだけ下の方に打ってもらった方がいい」と教えてくれました。筆者も実践しようと思っています。
 また日本でも知られていると思いますが、2回目の接種でだるさや筋肉痛といった副作用がきつく出ると聞きます。1回の接種で済むJ&J製では1回目で副作用が出る人もいるようで、「接種後は仕事にならないので休みを取った方がいい」とのことでした。筆者は日曜日の接種なので関係ありませんが、時差の関係で日曜日にも仕事をすることが多いので、早めに終えておこうと思っています。
 ちなみにニューヨークではすでに4人に1人の大人が接種を終えている状況です。パンデミック後は観光客が一気にいなくなり、街も閑散としていました。筆者はタイムズスクエアの近隣に住んでいるため、まるで初詣のように混んでいる街が少し嫌いでした。でも閑散とした状況が長引くと、それはそれでさみしいもの。ワクチンが普及し始めたここ数日は、急激に街に人が戻ってきたように感じています。いまだレストランの店内飲食は収容人数の50%に限定されているうえ、ブロードウェーの劇場も閉鎖が続いてはいるのですが……。
 接種後は、直行便かこのコラムで「体験談」をお届けする予定です。ブルームバーグがまとめている世界のワクチン接種状況によると、4月6日時点で全人口に対してワクチン接種を終えている人の割合は、米国が26%で日本が0.5%とのこと。日本でも早く、数多くの人にワクチンが行き渡ることを願っています。
(ニューヨーク支局長 池松由香)