(写真:Richard Baker/Getty Images)


 5月17日、英国の新型コロナウイルス対策が転機を迎えた。人口の大半を占めるイングランドで、飲食店の屋内営業や映画館、博物館、劇場などが再開した。半年近く店内飲食が禁じられた状況だったので、店内で飲食している姿に違和感を持ったほどだ。筆者もパブで飲食をしたが、近くの席では久しぶりに再会した友人同士がハグをしている光景も見られた。

 原則禁止だった海外旅行も解禁された。ポルトガルやイスラエル、オーストラリアなど12の国と地域は、帰国後の自主隔離が免除された。17日には早速ポルトガルに飛び立った旅行客がおり、英BBC記者による飛行機内での中継を見ると、機内は混雑していた。

 経済と社会の正常化に向け、英政府は様々な実験を実施している。4月末にはリバプールで約3000人がマスクなしの密着状況で踊りを楽しむダンスパーティーが開催され、久々の解放感に酔いしれているようだった。参加者は、開始前の24時間以内の検査で陰性であることが求められ、パーティーの5日後にも検査を受けなければならない。英政府はその他にもサッカーの試合でも大勢の観客が集まる実験を続ける予定だ。

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(ロンドン支局長 大西孝弘)