【メルマガ独自解説】

 「Z世代」とは、1990年代後半から2000年代生まれの若者を指します。ちょうどここ数年、続々と社会人デビューを果たしています。この世代の人口は、世界では3分の1を占めるとされる一方、日本ではたった14%程度。少子化が進む中、企業は人材を引き付ける環境づくりが急務となっています。

 Z世代のキャリア観について「転職が当たり前の選択肢」という特徴が挙げられます。学生時代に急速なデジタル化や新型コロナウイルス禍を経験し、「安定」がいかに貴重なものか痛感していることの裏返しともいわれます。記者自身、入社1年目の23歳。昨年の就職活動の時期には、入社前から転職前提で将来を描く同期も少なくありませんでした。

 そのように人材の流動化が激しさを増す中でも、Z世代の特徴をとらえた取り組みで求心力を高める企業があります。日経ビジネス10月17日号の第2特集「『指示された以上の仕事はしない』『定時に帰る』? 金の卵を育てる 働くZ世代の『トリセツ』」では、入社したばかりのZ世代の価値観を分析し、今どきの人材育成について紹介します。

 「最近の若い人って、どんなことを考えているの?」――私自身、上の世代の方にそう聞かれたことが度々あります。多様な考えを持つ世代だからこそ、うまく一言で表現できませんでした。その代わりに、本企画を通じ返答するつもりで取材を進めました。

(日経ビジネス記者 中西舞子)