【メルマガ独自解説】
 「原子力規制委員会に対する不満は山ほどある。だけど、言えないんですよ」。日経ビジネス10月10日号の第2特集「原子力規制委発足10年 審査は踊る、されど進まず 電力会社に渦巻く不満」では電力会社への取材申し入れに骨を折りました。
 電力不足やエネルギーセキュリティーが叫ばれているのに、原発再稼働の歩みが遅いのはなぜなのか。安全性の追求はあってしかるべきだが、ほかに原子力行政は課題を抱えていないのか。こんな問いから取材はスタートしました。その中で浮かび上がってきたのは審査の非効率性やリスク許容度を定めず闇雲に規制する規制委のスタンスでした。
 その問題をクリアにしようと電力会社の担当者へアポ入れしますが、規制を受ける側の彼らは「物言えば唇寒し」。下手に物申せば規制委からにらまれかねません。それでも語ってくれる関係者を探し出し、苦しい胸の内を語ってもらいました。
(日経ビジネス副編集長 上阪欣史)