【メルマガ独自解説】
 ひんしゅくを買うことを覚悟していえば、私はよほどのことがない限り、新型コロナウイルス感染対策に名を借りたマスクはしませんし、手指の消毒もしません。ワクチンも一度も接種していません。それでもこの2年、風邪のような症状が1、2度出ただけ。コロナ陽性反応も表れませんでした。
 私の知人や友人でも昨年来、コロナ陽性者になった人が何人かいますが、異口同音に「症状は風邪程度」と言います。皆さんの周りでも似たような話をお聞きになるのではないでしょうか? 東京の重症者は5月半ばに1ケタ台になり、17日にはとうとう2人になってしまいました。
 重症化率も死亡比率も極めて低くなったにもかかわらず、飲食店ではアクリル板やパーティションで空間が仕切られ、公共交通機関では相も変わらず「会話は控えましょう」などと呼びかけるアナウンスが流れています。 日経ビジネス5月23日号の第2特集「自粛、マスクはいつまで 日本経済を傷めつける出口戦略なきコロナ対策」では、そうした現状を鑑みずデータに基づかないコロナ対策の欺瞞(ぎまん)をあぶりだしました。
 英国から一時帰国した友人はマスク姿の群衆が闊歩(かっぽ)する街の様子に目を疑ったといいます。米国の知人も「コロナなんてあったのというくらい日常に戻っている」と言っていました。
 一体、日本はいつまでコロナにおびえ続けるのでしょうか?「コロナ脳」から脱却しない限り、日本は将来にわたって国力を失い続けるのではないかと私は危機感を持っています。ぜひ読者の皆様もご一読いただき、エンデミック(一定期間で繰り返される流行)への道筋を考えていただければ幸いです。
(日経ビジネス副編集長 上阪欣史)