【メルマガ独自解説】
 日経ビジネス4月18日号の第2特集「ラトビア外相らが語る厳しい現実 安保、核、経済のこれから」で、私はラトビアの外務大臣へのインタビューを担当しました。ラトビアに目をつけたのは私がかつて香港で大学院生をしていたからです。
 香港は小さな地域ですが中国本土という強大なパワーに直面する存在として、世界に大きな影響を与えました。同様に、小国でありながら多くのロシア語話者を抱え、ロシアと複雑な関係性を有してきたバルト三国は、小国であっても今後の世界に大きな影響を与えるのではないかと直感したのです。
 ラトビアには今、欧州はもちろん世界中のメディアが殺到しています。その中で日本のメディアのインタビューに応えてくれたのは、今回のウクライナ危機における日本の存在感が大きいからかもしれません。日本のある外務省幹部が「今回早い時期に日本が経済制裁に加わったのは、欧州の国々にかなりの好感を与えた。普段と違って、日本のプレゼンスを感じる」と本音を漏らしていたことを思い出しました。
 ウクライナ危機はもはやロシアとウクライナだけの話ではなく、様々な国・業界・人々を巻き込んでいます。日本もラトビアも例外ではありません。私たちメディアはこの大きく動く世界をどう伝えるべきなのか――そのことと日々向き合いながら今後も取材を続けるつもりです。
(日経ビジネス記者 石井大智)