【メルマガ独自解説】
  日経ビジネス1月10日号の第2特集「『タイパ』時代に勝つ マーケティング新潮流」では、若者を中心に広がる「タイムパフォーマンス(タイパ=時間対効果)」志向と、それをうまく捉えたビジネスに焦点を当てました。「隙間時間を何かしら有意義なものにしたいと思ってしまう」「好きなことに時間を注ぐために、他のことはお金を払ってでも時短したい」。そのような価値観がタイパ志向と言えるでしょう。
 「日々の家事の時間をできるだけ減らすために、家電製品に一番お金をかけている」。一人暮らしのある男子大学生からこう聞いて驚きました。趣味のゲームになるべく多くの時間を充てるために、高い家電を買ってでも時間を節約したいのだとか。そんな消費者がじわじわと増えているようです。
 かく言う私の生活にも、タイパ志向が入り込んでいると実感します。スマホを片手に動画を見ながら湯船に入るようになりましたし、どんな動画でも1.5倍速で再生してしまいます。皆さんはどうでしょうか。無意識のうちにタイパ志向の生活にシフトしているかもしれません。
 そして、消費者の価値観に変化が起こり始めているときはビジネスチャンスでもあります。タイパ志向に合致したどんなサービスが生まれてくるか楽しみです。
(日経ビジネス記者 田中創太)