【メルマガ独自解説】
 東京を代表する男女の出会いの場、「恵比寿横丁」で飲食店を営む知人から興味深い話を聞きました。金曜の夜に活気がないというのです。
 新型コロナウイルス禍によるダメージはそれほどに大きいのかと思いきや、そういう話でもありませんでした。リモートワークの定着で金曜の夜ではなく、土曜の夜ににぎわいのピークが移ったのだそうです。
 以前のように混雑した電車に揺られていると忘れてしまいそうになりますが、コロナは私たちの生活スタイルを確実に変えました。リモートワークもそうですし、EC(電子商取引)や飲食のデリバリーサービスもすっかり身近なものになりました。
 コロナ禍中の行動規制や自粛で、我慢を強いられてきた消費者が鬱憤を晴らそうとする「リベンジ消費」は盛り上がりを見せています。しかし、消費行動の基調となる決定的な変化を見落とせば、コロナ後の復活、成長はおぼつかなそうです。
 12月27日・1月3日合併号の特集「再始動2022 見えたコロナの先」では、コロナ禍の直撃を受けた小売りや飲食、ホテルといった業界の先行きから、脱炭素や逼迫するサプライチェーンの見通し、世界経済の姿までと多岐にわたって、2022年の予測を試みました。一年の計を練る読者の皆さんの一助になれば幸いです。
(日経ビジネス記者 奥平力)