【メルマガ独自解説】
 「マーケター」という言葉を聞いて、どのような職種を思い浮かべるでしょうか。商品企画? 広告宣伝? 営業? どれも正解ですが、どれか1つだと思った方は要注意です。マーケティングとは「売れる仕組みを作ること」であり、様々な部門が力を合わせて取り組むべきこと。しかし日本では、販売やプロモーションに矮小(わいしょう)化されてしまった歴史があります。
 実は、マーケティングという学問が米国から日本に初めて紹介された1950年代、「マネジリアルマーケティング」という概念が提唱されました。「マネジリアル=経営トップの市場戦略立案の手法」という意味で、商品企画からプロモーション、販売まで一気通貫でマーケティング戦略を練ることができるのは、経営トップの他にいないということを示しています。
 10月18日号の特集は「最強のマーケター」です。主要企業のCMO(最高マーケティング責任者)などにアンケート調査を実施。マーケティングに革新を起こした経営者をランキングしました。
 上位に並んだのは、米アップルのスティーブ・ジョブズ氏ほか、創業者の面々。もしかしたら、偉大な経営者をマーケターとすることに違和感を覚える読者の方がいらっしゃるかもしれません。しかし我々は、経営者こそマーケターたれという思いを込めて今回の特集をお届けします。
(日経ビジネス記者 佐藤 嘉彦)