【メルマガ独自解説】
 人気漫画「ドラゴン桜」をご存じでしょうか? 元暴走族の駆け出し弁護士が落ちこぼれ高校の運営を請け負い生徒らを東大合格へ導く、というのがストーリーです。
 先生は生徒らに勉強法や受験テクニックを教えるだけでなく、一種の合格のルール(法則)のようなものを教えていきますが、そこにあるのは東大神話です。東大という学歴ブランドです。この学歴神話がなければこの漫画は成立しないといっても過言ではありません。
 8月9日号の特集「学歴ダイバーシティー 高専、美大、高卒に脚光」の取材班の出発点は「学歴って何だろう?」でした。「地頭がよい」「偏差値が高い」など学歴を体現する物差しは色々あります。そんな履歴書の学歴ばかりに目を奪われて多くの企業は大学生・大学院生をどんどん採用してきたわけですが、この変化の激しい時代、そんな学歴神話はいつまで通用するのだろうか。こうした共通認識を持ったわけです。
 特集ではあまり知られていない高等専門学校(高専)出身者や、美術大学や音楽大学といった芸術系の大学出身者の埋もれた人材価値に着目。それぞれの学び舎でどんなスキルや強さを身につけて、人事の世界を変え始めているのかに迫りました。
(日経ビジネス副編集長 上阪欣史)