【メルマガ独自解説】
 「失われた30年」の間に、サラリーマンの賃金は実質的に下がり続け、人員整理も進んでいます。昨年からはコロナ禍の影響で労働環境がさらに悪化しています。それなのに労働運動が一向に盛り上がらないのはなぜか、という疑問から企画をスタートさせました。
 高度成長が始まった1960年代から90年代前半のバブル経済崩壊まで、日本企業は毎年のように賃金を上げ、終身雇用制で定年までの雇用を約束しました。今から考えれば夢のような労働条件です。この間に、労働組合は会社側と闘うことを忘れてしまったようです。
 恐らく経済が好調だった時代からの惰性なのでしょう。バブル崩壊以降も組合は会社側と鋭く対立することがほとんどありません。組合の存在意義が問われています。
 スペシャルリポート「東芝子会社で突然の左遷、絶望の労働組合 寄る辺なき会社員の闘争」を通じて問題意識を深めていただければ幸いです。
(日経ビジネス記者 吉野次郎)