【メルマガ独自解説】
 日本人には悲観論者が多い、と感じるのでは私だけでしょうか? テクノロジーやその根源となるイノベーションについても最近、「GAFAに圧倒されている」「中国にも負けっぱなし」という論調を耳にします。たしかにイノベーションを起こす力や特許出願件数など近年の各種データをみると堂々と胸を張れるものではありません。
 しかし、総体ではダメでも負けず劣らずの技術領域はまだあるはず。そうした問題意識から日経ビジネス2021年5月31日号の特集「課題先進国にチャンス ニッポンの異能ベーション」の取材は始まりました。
 ふたを開ければロボティクスや水素、素材などこれから降りかかってくる課題を解決する独創的な技術が出てきました。「技術で勝ってビジネスで負ける」。これは日本の産業を象徴するコピーですが、提携相手をどう使えば市場シェアを奪えるか、そんなしたたかさを持つスタートアップもありました。
 お読みいただければ日本にはまだまだ「異能ベーション」が生きているという気持ちになれるはずです。
(日経ビジネス副編集長 上阪 欣史)