【メルマガ独自解説】
 在宅勤務に、ペーパーレス化……。新型コロナウイルスの感染拡大で大きな影響を受けた業種の1つが複合機業界です。複合機は多様な技術の組み合わせである上、販売網が強固なため参入障壁の高い業界。これまで、電機業界のように外資の攻勢を受ける心配はありませんでした。リコーやキヤノンなどの日本勢が世界の7~8割のシェアを占める複合機業界で、ライバルと言えば国内他社。しかし、「日本が誇る優等生」といわれた複合機業界も今回のコロナ禍で転機を迎えています。
 紙の印刷数が減っていく中で、従来の機器売りを中心とした複合機事業の枠を超え、各社は「次代の複合機事業とは何か」、再定義を始めています。リコーの山下良則社長は「以前の方法が今後も通用するわけではない。今起こっている現実を見つめなければいけない」と危機感をあらわにします。何十年か後、複合機業界の歴史を振り返ったとき、「コロナ」は転換点となるでしょう。ケーススタディー「コロナ禍で激震の複合機メーカー 『斜陽産業とは言わせない』」では業界を挙げた取り組みや各社の動きをリポートしています。ぜひご一読いただければ幸いです。
(日経ビジネス記者 中山玲子)