【メルマガ独自解説】
 2020年9月、マイタケの生産で国内トップを走る雪国まいたけは約5年3カ月ぶりとなる上場を果たしました。業績の悪化や創業家と経営陣の対立から米投資ファンドのベインキャピタルがTOB(株式公開買い付け)を実施し、上場廃止となったのは15年6月のこと。ベインキャピタルや、17年から出資をする神明ホールディングスとともに経営陣は立て直しを図ってきました。
 「独自の生産体制、技術力などポテンシャルがある企業であることは間違いない。問題はそれをどう引き出すかだと見ていた」。17年に神明ホールディングスからやって来た三枝俊幸常務がそう振り返るように、雪国まいたけ復活のカギは根付いていた組織の問題点を解消し、培ってきた能力をいかに発揮するかということにありました。
 大株主として影響力を持ち続けてきた創業家と距離を取り、どのように回復へと導いてきたか。ケーススタディー「経営混乱から復活した雪国まいたけ、『聖域』打破が生んだ革新」では、上場廃止から5年余りに及ぶ改革の過程を追いました。
(日経ビジネス記者 藤中潤)