【メルマガ独自解説】
 「見た人全員が好きになるコンテンツではないと思っていた。でも、まさか炎上騒動になるなんて……」。数年前、とある企業広告が炎上した事案を取材した際、制作に携わった関係者は憔悴(しょうすい)しきった様子でこう話していました。
 詳細はここでは割愛しますが、その広告は「働き方」をテーマとしたものでした。個人的には「賛否はあるだろうな」という印象を持った一方、「なぜこれほど炎上しているのか」という記者としての素朴な疑問が生まれました。
 「炎上とは、なぜ、どこから起きるのか」。特集「情報発信というリスク 多様性が招く炎上社会」は、この時の疑問を解決したいという思いで企画しました。
 「多様性の尊重」が昨今のビジネスでも重要なテーマになっていることに加え、SNS(交流サイト)の普及で誰もが意見を発信できる「1億総メディア社会」が誕生しました。今や「炎上」は大企業にとっても無視できない大きなリスクであることに議論の余地はないでしょう。
 コロナ禍で社会不安が大きくなる中、「炎上事案」も増えています。我々は「炎上」とどう向き合っていけばいいのか。そして、それはどうすれば避けられるのか。取材班と共に考えてみませんか。
(日経ビジネス記者 神田啓晴)