【メルマガ独自解説】
 「コロナ禍によって外食は総崩れ」というイメージは強いですが、根強い需要のある業態もあります。その1つが焼き肉です。他に好調な業態としてよく挙げられるのは回転ずしですが、両者の大きな違いは「大手寡占」であるか否かという点でしょう。回転ずしはスシローやくら寿司などの上位5社が市場の8割以上を占めるとされています。他方で焼き肉は都心なら個人店が多く、ロードサイドでも多種多様な店舗を目にすることができます。
 取材時にある企業の経営幹部はこんなことを語っていました。「焼き肉はレッドオーシャンだが、参入障壁が高く圧倒的に強いチェーンも存在しない」。勢力図の定まりつつある回転ずしと異なり、焼き肉業界は戦いの真っただ中にあると業界関係者も見ています。
 スペシャルリポート「きんぐやワタミ、郊外で焼き肉戦争 コロナで店舗が進化中」では、コロナ下にあっても集客力を持つ「焼き肉」を4つの企業がどのように進化させているのかを取材しました。「コロナ後の外食はどうなるのか」。焼肉店の進化にはそのヒントが隠されているはずです。
(日経ビジネス記者 神田 啓晴)