【メルマガ独自解説】
 「デジタル分身」のアバターを主題に、1月中旬から取材を始めました。約1カ月前に現実空間と仮想のデジタル情報を融合するXR(クロスリアリティー)の記事を書いたばかり。双方ともバーチャルリアリティー(VR)技術を使うため、ネタがかぶらないか不安でした。しかし無用の心配でした。コロナ禍による非接触サービス導入の動きは記者の想像を上回っていました。IT(情報通信)企業はこぞってアバター関連ビジネスへの参入を検討。鉱脈を当てようとギラギラした目に何度も出会い、その熱量はまさに「局所バブル」と感じました。2月22日号のスペシャルリポート「『会えない時代』を乗り切る新常識、アバターは本当の自分?」では、オフィスや接客、イベント開催、自治体の窓口業務などにアバター利用が急速に広がっている様子を取材しました。会えない時代の媒介役として欠かせない技術となる一方で、仮想現実のデジタル分身に「はまる」リスクにも気をつけなければなりません。生身で他人と向き合うことを避ける風潮が高まれば、人間関係の形成にも影響が及びそうです。ぜひご一読いただければ幸いです。
(日経ビジネス記者 岡田達也)