【メルマガ独自解説】
 15年前、関西で住宅業界を担当した際、ある企業の会長を何度も取材しました。事業の話題を振っても、会長は自分の話はそこそこに、いつも創業者からの教えを語り始めました。筆者は昔話から現在へと話を引き戻そうと、苦労した記憶があります。今になって思うと、この会長は創業者の言葉を何度も反すうして、自らのかじ取りが正しいか自問自答していたのです。
 意思決定の責任を負うリーダーは孤独。何が起こるか分からない不確実な時代はなおさらです。そうした経営者にとって、心の中の先人の教えは悩みに寄り添ってくれる存在になり得ます。その知恵や教訓は暗闇を照らし、針路を決めるのに役立つはずです。
 日経ビジネス2月1日号の特集「危機を越える ファウンダーの教え」では、日清食品ホールディングスやファナック、YKK、キッコーマン、ヤオコーなど様々な企業のファウンダー(創業者)の語録からその人生を振り返り、現役経営者がその教えを胸に難局に挑む姿をまとめました。危機こそ歴史に学ぶ時。色あせない普遍的なメッセージをぜひご一読ください。
(日経ビジネス記者 岡田達也)