【メルマガ独自解説】
 「日本人は謝りすぎだ」「欧米では謝罪会見がない」といった話を耳にすることがあります。この言葉から、日本では型通りの謝罪が繰り返されているような印象を受けますが、本当にそうでしょうか。取材中、印象深い話を聞きました。
 例えば、仕事でミスをしたとき。取引先は怒り、こちらは平謝り。それでも誠意を持って謝り続けていると、最後には相手も許してくれた。それだけでなく「今後も応援するからな」と言葉をかけてくれた……。
 謝罪相手がミスや失敗を許すだけでなく、誠意をくんで最終的に応援してくれるようになるというのは、日本社会に独特の現象だそうです。こうした出来事を目の当たりにした海外の人は、「ミスをした相手を応援するなんて」と驚くといいます。
 「謝罪のゴールは単に許されることじゃない。人々の怒りを理解へ変えることだ」と、謝罪マスターの竹中功氏は言います。不祥事や失敗を起こしてもビジネスは続いていくからです。今年で6回目となる、日経ビジネス12月21日号の特集「謝罪の流儀2020 コロナで高まる『同調圧力』への対処法」。何のために謝罪をするのか、その意味と本質を改めて探りました。
(日経ビジネス記者 橋本真実)