【メルマガ独自解説】
 皆さんは「シマノ」と聞いて何を思い浮かべますか? 自転車部品でしょうか、はたまた、釣り具でしょうか。
 大阪・堺市の町工場から出発したシマノは、今や海外売り上げが9割を占め、営業利益率が20%近いグローバルニッチトップ企業です。
 今回の企画の出発点は、シンプルな疑問でした。
 「なぜ数十年もの間シェアトップの座を守り続け、『シマノ』ブランドを維持し続けることができるのか――」
 取材を続けるうちに分かってきたのが、ライバル不在だからこその「弊害」と「使命」です。
 シェアが高すぎるがゆえの落とし穴とは何か。文化創造の社会活動に心血を注ぐのはなぜか。ケーススタディー「自転車文化、自ら育てるシマノ シェアトップの慢心越える」では、創業100年を迎える老舗企業の妙を研究します。
(日経ビジネス記者 橋本真実)