【メルマガ独自解説】
 2020年の年始め、世界が年末をこのような状況で迎えると誰が予想していたでしょうか。ニューヨーカーたちが毎年、楽しみにしているロックフェラーセンターのクリスマスツリー点灯式は12月2日、観客を入れずに実施されました。鑑賞にも、「密」を避けるため事前の予約が必要です。これまでの常識が通用せず、心の潤いが消えてしまったような状態は一体、いつまで続くのでしょうか。
 新型コロナウイルスの猛威は時がたてば消えるどころか、本格的な「フルーシーズン(インフルエンザの季節)」を迎えてこれまで以上のスピードで感染を拡大させています。日本でも感染者数が急増しているため、不安な日々を過ごしている方も多いと想像します。
 ロンドン、上海、バンコク、ニューヨークの各支局で取材活動を続ける私たち特派員も、それぞれの国や地域で不安な毎日を送る国民と、各地特有の事情を抱えながら苦しみもだえる政治や経済の状況を間近で見つめてきました。12月7日号の特集「コロナ再燃~世界の今と今後」では、そんな各地のリアルな現状をお届けするのと同時に、今後の世界が歩む道も予測しました。
 結論から言うと、混沌の時代はもうしばらく続きそうです。米マクロ経済コンサルタントのコマル・スリクマール氏は、「米経済は21年4~6月にさらに深い景気後退期に突入する」と予想しています。さらに厳しい冬がやってくるなら、その準備をしなければなりません。
 言い古された言葉ですが、危機は少し見方や行動を変えれば好機(チャンス)にもなり得ます。国や企業がどう見方や行動を変えていけば厳しい時代を生き残れるのか、特集がその一助になればうれしく思います。
(ニューヨーク支局 池松由香)