【メルマガ独自解説】
 10月下旬に首都圏近郊の製鉄所を取材に訪れました。その製鉄所は3年後に高炉を休止する予定です。まだ先の出来事で普段と変わらない生産活動を続けています。ただ日常の姿とは裏腹に、今後の雇用や再配置について協力会社などとの協議がすでに始まり、高炉休止や関連設備の閉鎖に向けてあわただしく準備が進んでいるようでした。
 足元の鉄鋼需要は自動車向けが復調。一時休止中の高炉を再稼働する動きもあります。ただ再開は一部にとどまり、今後も国内あちこちで閉鎖へのカウントダウンが進むでしょう。それだけ中国や韓国など海外鉄鋼大手との競争で劣勢に立っているのです。
 もはや鉄鋼は斜陽産業になってしまったのか? いやそうはさせないとばかりに復活への糸口を探す鉄鋼メーカーの奮闘ぶりを追ったのが、今回のスペシャルリポート「『鉄はオワコン』にさせない 日本製鉄、JFEの活路」です。データ人材活用、電磁鋼板の強化など、鉄鋼大手のイノベーションの底力をご一読ください。
(日経ビジネス記者 岡田達也)