【メルマガ独自解説】
 コロナ禍で「京都の観光」のあり方が少しずつ変わろうとしています。秋の観光シーズンに京都のいろいろな場所を歩きながら、これからの観光のあり方を探りました。「少しですが、ようやく明るい兆しが出てきました」。京都・嵐山の竹細工店「いしかわ竹乃店」の3代目、石川恵介さんはこう話します。Go To トラベルの効果もあり、週末の来客数もようやく上向く中、石川さんは商売のあり方を見直し始めています。
 京都ではそんな動きが目立ちます。京都市中心街にある錦市場。400年の歴史を持つ「京の台所」として知られますが、京都錦市場商店街振興組合の三田冨佐雄理事長は「京の台所という形はずっとそのまま。来客が増えたときに向けて、どうすべきか皆で検討しながらやっていく」と話します。
 いろいろなかたにお話をうかがい、これだけ市内をあちこち回ったのはこの界隈(かいわい)に暮らした二十数年前以来のことかもしれません。時間の経過の中で「変わるもの」と「変わらないもの」があることを改めて知る取材ともなりました。
(日経ビジネス副編集長 中沢康彦)