【メルマガ独自解説】 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、自治体は企業や住民への様々な支援策を講じています。そんな中、子育て世代が住みやすい街づくりを進め、人口流入が続く千葉県流山市は企業向け融資制度の拡充のほか、住民向けには大学生などへの授業料の補助などに支援の的を絞っています。 井崎義治市長は「本当に役立つもの、大事なところにお金をかけるという意識が市民にある」といいます。目先のわかりやすい市民一律の現金給付などよりも、日々の生活に根差した行政サービスの拡充に努めてほしい――。こう考える市民が多いのではないかとのことでした。 コロナ禍によって様々な課題が露呈し、まさにどん底状態の日本。何を考え、どこに目指すべき目標を置き、どう行動するのか。自治体だけでなく国、あるいは企業、さらには一人ひとりの「志」が日本の「再興」には必要です。「志出ずる国」へ。そのヒントを考えました。 (日経ビジネス記者 高尾泰朗)
特集 再興ニッポン 今、私たちにできること
PROLOGUE
どん底の日本モデル、リセットの時
PART1
生き方再起動 レジリエンスは「個」から
COLUMN
コロナが試す地方の自律 「脱・金太郎あめ」の道は
私の提言1
松尾 豊/猪子寿之/坂東眞理子/鈴木孝二
PART2
長期停滞の生産性 どん底で始める大改革
私の提言2
関家一馬/大矢恭好/出雲 充/宮内義彦/星野佳路/柏倉美保子/イアン・ブレマー/謝 長廷
PART3
コロナ禍を世代交代の好機に
私の提言3
佐藤裕介/米良はるか/小川 嶺/小林史明
EPILOGUE
スパコン富岳と渋沢栄一の教え 「志本主義」が道を切り開く
編集長インタビュー
ファストリ柳井氏「変わらねば日本は潰れる」