【メルマガ独自解説】
 「ちなみに、得意料理はなんですか」
 取材にかこつけて、結婚相談所へ行ってきました。相手に求める条件をいくつか聞かれるのですが、併せて得意料理や得意な家事を聞かれ、お見合いで会うときにはピンクなど柔らかい色のスカートを着るように細かく指示され……。で、どうなったかというと、私は今も変わらず日々の食事はラーメンとカレーのテイクアウト、私服は真っ黒のワンピースばかり着ています。しょうがない、好きなものは変えられないんです。そして自分の好きなものを隠して、相手がのぞむであろうものに擬態することにちょっぴり疑問を感じました。
 大学の時の友達をはじめ、自分の周りにアプリをきっかけに交際する人が増えています。響いたのは「スペックではない恋愛」をそれぞれが求めていたところ。出会いのために、企業側も日々テクノロジー、サービスを磨いている姿がありました。「出会い系」と括られていた業界ですが、いまや無視できないテック産業へと変わりつつあります。
 今回はマッチングアプリのプレーヤーや技術の秘密を紐解くことに主眼を置きましたが、いつかみなさんに、いわゆる婚活市場から逃亡した私の失敗談をお伝えできればと思います。いや、アプリに罪はないんです……。では「出会いテック」の記事をお楽しみください。
(日経ビジネス記者 大西綾)