【メルマガ独自解説】
 「立ち食いステーキ」という外食の新ジャンルを切り開いた「いきなり!ステーキ」が苦境から抜け出せずにいます。2017年から18年にかけて、破竹の勢いで店舗を急拡大させたものの、18年4月以降は2年以上にわたって既存店売上高が前年割れを続けています。その上コロナ禍の収束も見えず、不振から脱却できるめどは立っていません。
 凋落(ちょうらく)の原因はどこにあったのでしょうか。その理由として、よく語られるのが「急拡大で近隣の店同士が客を取り合うカニバリゼーション(自社競合)が起きた」というものです。一方で、業界内では「原因は自社競合だけではない」という声もよく聞かれます。本記事は、「何が、いきなり!ステーキ凋落(ちょうらく)の原因となったのか」という点を明らかにすることを目的として企画しました。
 急拡大を推し進めた結果、転落した外食産業は数多く存在します。「勢い」だけで、競争激しい外食業界を生き抜くことは難しい。いきなり!ステーキの事例はそのことを如実に表しています。「瀬戸際の「いきなり!ステーキ」、凋落に4つの必然」、ご一読ください。
(日経ビジネス記者 神田啓晴)