2017年10月の衆院選で安倍政権が勝利しました。世界を見渡して、これほど政権が安定している国はないはずです。ドイツのメルケル首相も10年以上政権を保ってきましたが、2017年の連邦議会選挙の結果を見るに、陰りが見えてきています。

 フランスのマクロン大統領も政治的な基盤は盤石ではない。こうした各国に比べると、日本は、じっくりと何かに取り組める 非常によい環境にあります。

データ活用のルール作りが急務

 政府は成長戦略の骨子となる「未来投資戦略」を決定しました。社会全体がITを高度利用する「ソサエティー5・0(Society5・0)」というキャッチフレーズを掲げています。当社の社会イノベーションビジネスと全く同じ発想ですから、非常に期待しています。

 ここで重要になるのがITを支えるデータを、どのように扱うかという点です。例えば、個人のヘルスケア情報などがよい例でしょう。官公庁と民間企業が持つそれぞれのデータについて、どのように共通的にアクセスできるようにするかといったルールづくりや法律上の問題が残っています。今後解決するべきテーマとなるでしょう。国としてデジタライゼーションに向かうための基盤づくりは非常に大切です。

 政府は日本を、イノベーションが世界で最も起こりやすい国にすると目標を掲げています。そのためには、政府が明確に方針を定めて、民間の資金が大学やベンチャー企業に効率的に流れるシステムをつくる必要があります。この仕組みづくりがどれほど進捗したかといった、工程管理をしっかりとやっていかないとダメですよね。

 国にはぜひ、頑張ってもらいたいですね。次々とイノベーションが生まれ、日本経済によい循環を生み出してもらわないと、うちの会社も困ってしまいますので(笑)。