顧客に勝手に宣伝してもらう

 こういう環境で、モノを売るには、お客さんに作り手になってもらうのがいちばん。つまり自分ごととして情報を発信してもらうってことです。「あなたがいないと売れない」環境をつくる方が情報は広がるし、世間に刺さる。そのためには手の内をさらすこと。すると、売りたいって思いに賛同してくれたお客さんは、自分ごととして考えて行動してくれる。

 『革命のファンファーレ』ではお客さんに「本を売りたい」って伝えて、売りたい理由と売れたお金の使い道もさらしました。すると共感したお客さんがアイデアを出したり、宣伝してくれたりする。

 実際にお客さんが“電車ジャック”をしてくれました。20人ぐらいが電車に乗り込んで、みんなで『革命のファンファーレ』を読む。車両内に同じ本を広げた人がいっぱいいたら中吊りより宣伝になる。本来はお金を払って頼むんですけど、お客さんがアイデア出して実行してくれて。こういう情報の広がりが主流になってくるだろうな。

 2年後に『えんとつ町のプペル』が映画になりますが、脚本を全部公開しようと思ってます。どうやったら広がるかみんなで相談してます。

 アイデアを出し合って、商品が売れたらめっちゃうれしい。これってエンタメじゃないですか。作り手の喜びはお客さんと共有した方がいい。そのほうがスナックしますよ。